「転職面接で短所を聞かれたら、正直に答えて大丈夫?」
「心配性や優柔不断と答えると、評価が下がってしまわないか不安」と感じる方もいるでしょう。
転職面接で短所を答えるときは、実際に仕事で困った場面と、現在の改善行動をセットにして伝えます。性格の名前を挙げるだけでなく、自分の行動を説明することがポイントです。
大切なのは、短所を無理に長所へ言い換えて終わらせないことです。「短所→仕事で表れた具体例→改善のために行っていること」の順番で整理してみましょう。
自分の短所そのものが思いつかない場合は、先に転職の自己分析で経験・得意・苦手を整理する方法から取り組むと考えやすくなります。
転職面接で短所を聞かれる理由
短所の質問では、人柄や仕事内容との相性、苦手な場面への対処方法などが確認されます。dodaの面接解説でも、短所とともに改善の努力を伝える方法が紹介されています。
「心配性です」だけでは、仕事への影響が分かりません。「資料の確認に時間をかけすぎるため、確認項目と終了時刻を決めています」のように、どんな場面で困り、どう対処しているかまで伝えましょう。
転職面接で短所を選ぶときの考え方
面接で話す短所は、思いついた性格をそのまま選ぶのではなく、仕事で実際に表れた経験から探すと整理しやすくなります。
- 実際の経験から短所を探す
- 仕事に大きく影響する短所は慎重に考える
- 短所を長所へ言い換えるだけで終わらせない
実際の経験から短所を探す
短所が思いつかないときは、過去の仕事で困った場面を振り返ってみましょう。
- 確認に時間をかけすぎた
- 選択肢が多いと判断に時間がかかった
- 忙しいと一人で仕事を抱えてしまった
- 細かな部分を気にして作業時間が長くなった
- 人前で話すと緊張しやすかった
ここから「心配性」「優柔不断」「一人で抱え込みやすい」など、自分の行動に合う言葉を選びます。
先に短所の名前を決めて、あとから架空のエピソードを作る必要はありません。実際の経験を先に思い出すほうが、自分の言葉で話しやすいでしょう。
仕事に大きく影響する短所は慎重に考える
応募する仕事の中心となる能力を、そのまま「苦手です」と伝える場合は注意が必要です。
例えば接客が中心の仕事に応募しながら、「人と話すことが非常に苦手で、改善する予定もありません」と答えると、仕事内容との相性について確認される可能性があります。
短所を隠すという意味ではありません。応募先で担当する仕事を確認したうえで、自分が実際に対処できている短所を選ぶと整理しやすくなります。
応募先の仕事内容が曖昧な場合は、転職の企業研究で調べることも確認してみてください。
短所を長所へ言い換えるだけで終わらせない
「心配性ですが、慎重とも言えます」「優柔不断ですが、いろいろな意見を考えられます」といった言い換えはできます。
ただし、長所への言い換えだけでは、短所に対してどのような工夫をしているのかが伝わりません。
短所の前向きな側面に触れる場合も、最後は改善行動へつなげると自然です。
短所の答え方は「短所→具体例→改善行動」
転職面接で短所を答えるときは、3つの要素に分けると文章を作りやすくなります。
- 最初に短所を一つ伝える
- 仕事で表れた具体例を説明する
- 現在行っている改善方法を伝える
1.最初に短所を一つ伝える
最初に「私の短所は○○なところです」と結論を伝えます。
心配性、慎重すぎる、優柔不断など、短所は基本的に一つに絞ると話をまとめやすいでしょう。
「心配性で、優柔不断で、緊張しやすくて……」と複数並べると、何を伝えたい回答なのか分かりにくくなる場合があります。
2.仕事で表れた具体例を説明する
次に、その短所が仕事でどのように表れたのかを説明します。
例えば心配性なら、「資料提出前に何度も確認し、必要以上に時間をかけてしまうことがありました」のような形です。
「いつ・どのような仕事で・何が起きたか」が分かる程度で問題ありません。長い失敗談にする必要はなく、状況が伝わる範囲で簡潔にまとめます。
3.現在行っている改善方法を伝える
最後に、短所に対して現在行っている工夫を加えます。
- チェックリストを作る
- 判断期限を決める
- 早めに周囲へ相談する
- 優先順位を整理する
- 事前に話す内容をメモする
改善方法は立派なものでなくても構いません。現在、本当に行っている工夫を伝えることが大切です。
回答を作ったら声に出し、「短所」「具体例」「改善行動」が入っているか確認します。改善による変化が実際にあれば、一文添えても構いません。数字や成果を作る必要はありません。
心配性・優柔不断など短所別の回答例
ここからは、転職面接で使いやすい短所の回答例を紹介します。
以下は説明用の例文です。担当していた仕事や、実際に行っている改善方法へ置き換えてください。
- 心配性の回答例
- 優柔不断の回答例
- 慎重すぎる場合の回答例
- 一人で抱え込みやすい場合の回答例
- 避けたい短所の答え方
心配性の回答例
「私の短所は心配性なところです。資料を提出する際に細かな部分が気になり、確認に時間をかけすぎることがありました。現在は、確認する項目を事前にリスト化し、確認済みの項目を記録し、必要な確認を漏らさず、同じ作業を繰り返さないようにしています。」
心配性の場合は、「確認できる」という長所だけで終わらせず、確認に時間をかけすぎる問題と対処方法まで話すと具体的です。
優柔不断の回答例
「私の短所は、選択肢が多いと判断に時間がかかるところです。以前は複数の作業が重なった際に、どれから進めるか迷うことがありました。現在は、期限と重要度を先に確認し、それでも判断できない場合は早めに上司へ相談するようにしています。」
慎重すぎる場合の回答例
「私の短所は、慎重になりすぎるところです。初めて担当する仕事では、間違いを避けようとして確認に時間をかけることがあります。そのため、最初に確認が必要な部分と自分で判断できる部分を整理し、分からない点だけをまとめて質問するようにしています。」
「慎重です」と前向きに見せるだけではなく、実際に時間がかかる場面と改善方法まで説明しています。
一人で抱え込みやすい場合の回答例
「私の短所は、忙しいときに一人で仕事を抱え込みやすいところです。以前は自分で対応しようとして、相談するタイミングが遅くなることがありました。現在は、期限に間に合わない可能性が見えた段階で進捗を共有し、早めに相談するよう心掛けています。」
この回答では「協調性があります」と言い換えず、相談が遅れるという問題と現在の行動を説明しています。
避けたい短所の答え方
次のような回答は、面接官が状況を判断しにくくなる可能性があります。
- 「短所はありません」と答える
- 短所を複数並べる
- 「完璧主義すぎるところです」だけで終える
- 改善するつもりがないと伝える
- 実際には行っていない改善策を作る
- 応募する仕事に大きく関わる苦手分野を説明せずに終える
また、退職理由と短所の回答が矛盾していないかも確認しておきましょう。
以前は相談できなかったものの、今は相談できるようになった場合は、変化した時期も説明します。過去の失敗と現在の行動が異なること自体は矛盾ではありません。
退職理由も合わせて整理したい方は、転職面接の退職理由の答え方と理由別例文も確認してください。
強みをアピールする回答も準備する場合は、転職の自己PRの作り方で整理できます。
まとめ|短所は改善行動まで伝える
転職面接で短所を聞かれても、自分を必要以上に良く見せる必要はありません。
実際の仕事を振り返り、苦手な部分がどのような場面で表れたのか、その後どのように工夫しているのかを整理すると回答しやすくなります。
特に意識したいのは、短所を長所へ言い換えるだけで終わらず、現在の改善行動まで伝えることです。
▶本記事の振り返り
- 短所は一つに絞って伝える
- 仕事で実際に表れたエピソードを使う
- 短所のあとに現在の改善方法を加える
- 応募する仕事との関係も確認する
- 例文は自分の経験に置き換えて練習する
短所がまだ見つからない場合は、まず過去の仕事で「困ったこと」「時間がかかったこと」「周囲へ相談したこと」を書き出してみましょう。
そこから共通する行動を探すと、自分に合った短所と改善方法が見つかるかもしれません。