「今の会社を辞めたいけれど、転職して後悔しないだろうか」「仕事に不満はあるけれど、本当に転職する必要があるのかな」。
転職するか迷うとき、このような気持ちになる方もいると思います。
仕事で嫌なことがあった日は退職したいと感じても、休日になると「もう少し頑張れるかもしれない」と考えることもありますよね。
給与や人間関係に不満がある一方で、今の仕事内容や職場の雰囲気には満足している場合もあるでしょう。
このように気持ちが揺れているときは、「今の会社への不満」と「次の職場で実現したい希望」を分けて考えることが大切です。
転職するかどうかを今すぐ決める必要はありません。まずは、自分が何に悩み、どのような働き方を求めているのか整理してみましょう。
この記事では、転職するか迷うときに役立つ考え方を紹介。仕事内容・人間関係・待遇・勤務時間・将来性の5項目から、今の職場で改善できることや転職先で確認したいことを整理していきます。
▶本記事の概要
- 転職するか迷うときは今の会社への不満と希望を分けて考える
- 仕事内容・人間関係・待遇・勤務時間・将来性から迷いを整理する
- 今の会社で改善できることと転職先で確認したいこと
- まとめ
転職するか迷うときは今の会社への不満と希望を分けて考える
転職するか迷うときは、最初に「会社を辞めたい理由」と「次の職場で実現したいこと」を分けて書き出してみてください。
この2つは似ているようで、考える目的が異なります。
例えば、「残業が多くてつらい」という不満がある場合、残業時間が減れば今の仕事を続けたいと感じるかもしれません。
一方で、「今までとは違う仕事に挑戦したい」という希望があるなら、現在の職場で新しい業務を担当できるかも考えたいですね。
今の会社への不満だけでなく、これからどのように働きたいのかを整理することが、転職を考えるための第一歩です。
今の会社を辞めたい理由を書き出す
まずは、今の仕事で負担に感じていることを思いつくまま書いてみましょう。
最初から理由をきれいな文章にまとめる必要はありません。「上司と話しにくい」「仕事量が多い」など、普段感じていることを短い言葉で残す方法でも大丈夫です。
例えば、次のような不満が考えられます。
- 仕事量が多く、毎日残業が続いている
- 上司や同僚との人間関係に悩んでいる
- 仕事内容が自分に合っていないと感じる
- 給与や評価に納得できない
- 今の会社で働き続ける将来を想像できない
複数の理由がある場合は、それぞれを分けて書き出してみてくださいね。
そのうえで、どの不満が特に大きいのかを考えてみましょう。自分が最も負担に感じている部分が見つかると、今後の選択肢を整理しやすくなると思います。
次の職場で実現したい希望を整理する
今の会社への不満を書き出したら、次は自分が希望する働き方を考えます。
ここでは、先ほど整理した不満を「どのような状態になれば満足できるか」という視点に置き換えてみてください。
- 残業が多い → 平日の夜に自分の時間を確保したい
- 給与に不満がある → 仕事内容に見合った待遇を得たい
- 人間関係がつらい → 安心して相談できる環境で働きたい
- 仕事にやりがいを感じない → 自分の経験を生かせる業務を担当したい
- 将来に不安がある → 新しい知識や技術を身につけられる職場で働きたい
「会社を辞めたい」という気持ちの背景には、自分が大切にしたい条件が隠れていることもあります。
今の会社にいるべきか迷っている方は、不満が解消された場合も転職したいと感じるのかを考えてみる方法もありますね。
今の仕事を続けたい気持ちが残っているなら、何を変えられれば働き続けられそうか、具体的に書いてみましょう。
今の会社で気に入っていることも確認する
転職するか迷うときは、不満だけでなく、今の会社で満足している部分にも目を向けてみてください。
例えば、人間関係には悩んでいても、仕事内容や通勤時間には満足している場合があります。
- 担当している仕事にはやりがいを感じている
- 通勤時間が短く、生活リズムを保ちやすい
- 休日を取りやすい環境に満足している
- これまでの経験を生かして働けている
自分にとって大切な条件を確認しておくと、転職先を探す際にも役立ちます。
新しい職場で不満が解消されても、以前は満足していた条件が変わる可能性もあるためです。
今の会社の良い部分を残しながら、変えたいことを実現できるかという視点も持っておきたいですね。
仕事内容・人間関係・待遇・勤務時間・将来性から迷いを整理する
転職するか迷う理由が複数ある場合は、不満や希望を項目ごとに分けて考えてみましょう。
次の5項目を確認すると、自分が何を変えたいのか整理しやすくなります。
- 仕事内容:担当業務や仕事への満足度
- 人間関係:上司や同僚との関係、相談のしやすさ
- 待遇:給与や賞与、評価への納得感
- 勤務時間:残業や休日、通勤時間の負担
- 将来性:今後の仕事内容や自分の成長に対する希望
仕事内容|今の仕事で何を変えたいのか
現在の仕事内容に不満がある場合は、仕事そのものが合っていないのか、それとも担当業務や仕事量に問題があるのかを分けてみてください。
例えば、事務職の仕事内容は好きでも、毎日同じ業務ばかりで新しい経験ができないことに悩んでいるかもしれません。
その場合、今の会社で担当業務を変更できれば、希望する働き方に近づく可能性もあります。
反対に、まったく違う職種に挑戦したい場合は、現在の職場で実現できる範囲を確認してみるとよいでしょう。
仕事内容を整理するときは、「続けたい仕事」と「今後経験したい仕事」を分けて書く方法もありますね。
人間関係|誰との関係に悩んでいるのか
人間関係が理由で転職するか迷う方もいると思います。
上司と意見が合わない、同僚に相談しづらい、職場の雰囲気になじめないなど、悩みの内容は人によって異なるものです。
まずは、誰との関係で、どのような場面に負担を感じているのか整理してみてください。
特定の相手との関係に悩んでいる場合は、部署の変更や相談窓口の利用によって状況が変わる可能性もあります。
一方で、職場全体のコミュニケーションや働き方に不満があるなら、今の環境で改善できそうかを考えることも大切です。
なお、ハラスメントなどで安全や健康が脅かされている場合は、一人で抱え込んで働き続けることを前提にする必要はありません。
状況に応じて、社内外の相談窓口や信頼できる人に相談する選択肢も考えてみてくださいね。
待遇|給与や評価に納得できているか
給与や待遇への不満も、転職を考えるきっかけの一つですね。
ただし、給与が高ければすべての悩みが解消するとは限りません。仕事内容や勤務時間、休日なども含めて考えることが大切です。
待遇については、次の項目を整理してみましょう。
- 現在の給与と希望する給与
- 賞与や各種手当への満足度
- 昇給や評価の仕組みへの納得感
- 仕事内容や責任に見合った待遇か
希望する給与額だけでなく、生活を維持するために必要な金額も把握しておくと、転職先の条件を比較しやすくなると思います。
また、給与への不満がある場合は、今の会社で昇給や評価について相談できる機会があるかも確認したいですね。
勤務時間|生活への負担を確認する
残業や休日出勤が多い場合、仕事だけでなく日常生活にも負担を感じているかもしれません。
勤務時間については、実際にどのくらい働いているのか書き出してみましょう。
- 1週間の残業時間
- 休日出勤の頻度
- 通勤にかかる時間
- 休暇の取りやすさ
- 仕事と私生活の時間配分
例えば、残業時間はそれほど多くなくても、往復の通勤に長い時間がかかっている場合もあります。
その場合、勤務地や在宅勤務の条件が変われば、生活の負担を減らせる可能性もありますね。
勤務時間だけでなく、通勤や休日も含めた生活全体で考えてみてください。
将来性|今後どのように働きたいか
今の仕事を続けることに不安がある場合は、数年後にどのような働き方をしていたいのか考えてみましょう。
例えば、専門的な知識を身につけたい、別の職種に挑戦したい、今までの経験を生かして働きたいなど、希望はさまざまです。
会社の将来性と、自分自身が希望するキャリアを分けて整理する方法もあります。
今の職場で希望する経験を積めるなら、すぐに転職せず、現在の仕事を続けながら準備する選択肢も考えられますね。
反対に、希望する仕事に挑戦する機会が限られている場合は、ほかの会社の募集内容を確認することで新しい選択肢が見つかるかもしれません。
今の会社で改善できることと転職先で確認したいこと
ここまで不満と希望を整理できたら、次は今の会社で改善できそうなことと、転職先で確認したいことを分けてみましょう。
今の会社への不満があるからといって、必ず転職する必要があるわけではありません。
一方で、現在の職場では実現が難しい希望があるなら、転職活動を通じてほかの選択肢を知る方法もあります。
- 今の会社で改善できそうなことを確認する
- 転職先で実現したい条件を比較する
- 迷いを整理するチェックリストを活用する
- 本やノートを使って考えを整理する
今の会社で改善できそうなことを確認する
今の会社にいるべきか迷ったときは、不満を解消するために現在の職場でできることがあるか考えてみてください。
例えば、次のような方法があります。
- 仕事内容が合わない場合:担当業務や部署の変更について相談する
- 仕事量が多い場合:業務の優先順位や担当範囲を確認する
- 給与に不満がある場合:評価基準や昇給の仕組みを確認する
- 将来に不安がある場合:研修制度や今後担当できる業務を調べる
相談によって状況が変わる場合もありますが、必ず希望どおりになるとは限りません。
また、人間関係や会社の制度によっては、相談すること自体が難しい場合もあると思います。
そのようなときは、無理に社内で解決しようとせず、ほかの働き方について情報を集める方法も考えられますね。
今の会社で実現できることと、実現が難しそうなことを分けると、転職するかどうかを考える材料になります。
転職先で実現したい条件を比較する
今の職場で改善することが難しいと感じたら、ほかの会社では希望する働き方を実現できそうか確認してみましょう。
まずは求人サイトや企業の採用ページを見ながら、気になる求人を保存するところから始めてもよいですね。
求人を比較するときは、次の項目を確認してみてください。
- 希望する仕事内容と実際の担当業務が合っているか
- 給与や賞与などの待遇に納得できるか
- 残業時間や休日などの勤務条件が希望に近いか
- 勤務地や通勤時間に無理がないか
- 今後経験したい仕事に挑戦できる環境があるか
求人票に書かれていない内容は、条件を満たしていると判断せず、確認したい項目として残しておくと安心です。
また、今の会社で気に入っている条件も比較項目に含めておきましょう。
転職先の給与が高くても、勤務時間や通勤時間が大きく変わる可能性もあります。
今の会社と転職先の条件を同じ項目で比較することが、自分に合う働き方を考える助けになると思います。
転職するか迷うときの整理チェックリスト
ここまでの内容を踏まえて、転職するか迷うときに確認したい項目をまとめました。
次のチェックリストを使いながら、自分の気持ちを振り返ってみてください。
- 今の会社を辞めたい理由を書き出した
- 次の職場で実現したい希望を整理した
- 今の会社で気に入っていることも確認した
- 仕事内容や人間関係など、不満の大きい項目を把握した
- 今の職場で改善できそうなことを考えた
- 転職先に求める条件を具体的にした
- 今の会社と転職先を比較する項目を決めた
- 転職する場合と今の会社に残る場合の両方を考えた
チェックが付かない項目があっても、焦る必要はありません。
転職するかどうか決断できないときは、まだ確認できていない情報があるのかもしれませんね。
自分の気持ちが変わることもあるため、時間を置いてから見直してみる方法もあります。
転職活動を始めることと、実際に会社を辞めることは別です。
在職中に情報を集めながら、現在の職場で働き続けることも含めて検討してみましょう。
本やノートを使って考えを整理する
転職するか迷うときは、本を読んだり、自分の気持ちを書き出したりする方法もあります。
ここでは、転職について考える際に役立ちそうな商品を3つ紹介します。
1.北野唯我『転職の思考法』
『このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法』は、北野唯我さんによる転職をテーマにした書籍です。
仕事や会社の選び方、転職に対する不安などをストーリー形式で扱っています。
今の会社に残るか、それとも新しい仕事を探すか迷っている方が、自分の働き方について考える際の参考になると思います。
書籍の詳しい内容は、出版社の紹介はこちらから確認できます。
2.考えを整理するためのノート
今の会社への不満や、次の職場で実現したいことを書き出すなら、シンプルなノートも便利です。
仕事内容・人間関係・待遇・勤務時間・将来性の5項目にページを分けると、自分が何に悩んでいるのか見返しやすくなります。
今の会社で改善できそうなことと、転職先で確認したいことを左右に分けて書く方法もありますね。
3.予定と希望条件を管理する手帳
転職について考えながら求人を比較したい方には、スケジュール管理用の手帳も候補になります。
希望条件や気になる求人をメモしながら、現在の仕事の予定と転職活動に使える時間を確認できると便利です。
ただし、スマートフォンのメモアプリや手元のノートで管理できるなら、新しいものを購入する必要はありません。
自分が使いやすい方法を選びながら、少しずつ考えを整理してみてくださいね。
まとめ
転職するか迷うときは、今の会社への不満と、次の職場で実現したい希望を分けて考えることから始めてみましょう。
今の会社で改善できることがあるか確認しながら、ほかの会社では希望する働き方を実現できそうか比較する方法もあります。
▶本記事の振り返り
- 今の会社への不満と次の職場で実現したい希望を分けて整理する
- 仕事内容・人間関係・待遇・勤務時間・将来性の5項目から考える
- 今の会社で改善できることと転職先で確認したい条件を比較する
- チェックリストを使いながら、自分に合った働き方を考える
転職するかどうかを今すぐ決められなくても、焦る必要はありません。
自分の希望が整理できれば、今の会社で働き続ける場合にも、転職活動を始める場合にも、次に取り組むことが見えてくると思います。
まずは今の仕事で変えたいことと、これからも大切にしたいことを1つずつ書き出してみてくださいね。
