「転職の内定通知が届いたけれど、いつまでに返事をすればいいのだろう」「ほかの企業の選考結果も気になるから、少し待ってもらいたい……」
転職活動で内定通知を受け取ると、うれしい気持ちと同時に、返事の期限や入社後の働き方について悩むこともありますよね。
特に複数の企業へ応募している場合は、ほかの選考結果を待ってから返事をしたいと感じるかもしれません。
転職の内定に返事をする期限は、企業によって異なります。まずは通知内容を確認し、指定された回答期限までに承諾するか、辞退するか、返事を待ってもらえるかを整理してみましょう。
また、内定を承諾する前に、給与や勤務時間などの労働条件、入社予定日を確認することも大切です。
この記事では、転職の内定通知を受け取った後の確認事項から、返事を保留したい場合の伝え方、承諾・辞退・期限延長のメール例まで紹介します。
▶本記事の概要
- 転職の内定返事はいつまで?回答期限の確認方法
- 内定承諾の返事をする前に確認したい労働条件と入社日
- 内定の返事を待ってもらう方法と期限延長のメール例
- 内定承諾・辞退の返事の仕方とメール例
転職の内定返事はいつまで?回答期限の確認方法
転職の内定通知を受け取ったら、最初に確認したいのが返事の期限です。
内定の連絡には、メールや電話、採用通知書など、さまざまな方法があります。
企業によって通知内容や手続きが異なるため、まずは次の項目を確認してみましょう。
- 内定通知を受け取った日付
- 承諾・辞退の回答期限
- 返事をする方法と連絡先
- 労働条件や入社予定日に関する案内
- 内定承諾書などの提出書類と提出期限
内定の返事は何日以内にすればいい?
転職の内定に返事をする期限について、「3日以内なのか」「1週間ほど待ってもらえるのか」と疑問に感じる方もいるでしょう。
しかし、すべての企業で共通する回答期限が設定されているわけではありません。
例えば、内定通知に「9月30日までにご回答ください」と記載されていれば、その日付が確認する基準となります。
一方、回答期限が記載されていない場合は、採用担当者へ確認する方法があります。
返事の期限がわからないまま、連絡をせずに何日も待つことは避けたいですね。
内定を受けるか迷っている場合でも、まずは通知を受け取ったことを伝え、回答期限を確認しておくと安心です。
回答期限が書かれていない場合の確認方法
内定通知に返事の期限が書かれていなければ、メールや電話で問い合わせてみましょう。
メールの場合は、次のように伝えられます。
件名:内定のご連絡に関する回答期限の確認/氏名
株式会社〇〇
採用ご担当者様
お世話になっております。
このたび内定のご連絡をいただきました〇〇です。
内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
ご回答にあたり、回答期限を確認したくご連絡いたしました。
いつまでにお返事を差し上げればよいか、お教えいただけますでしょうか。
お忙しいところ恐れ入りますが、何卒よろしくお願いいたします。
氏名:〇〇
電話番号:〇〇
メールアドレス:〇〇
回答期限を確認できたら、カレンダーやメモに記録しておくと忘れにくくなります。
複数の企業の選考が進んでいる場合は、企業ごとに内定通知日と回答期限を整理しておきましょう。
応募先の管理方法については、転職求人の探し方と応募状況の整理方法はこちらから確認できます。
内定承諾の返事をする前に確認したい労働条件と入社日
内定通知を受け取った後は、返事の期限だけでなく、実際に働く条件についても確認したいところです。
特に、求人票や面接で説明された内容と、内定後に提示された条件が一致しているかを確認してみましょう。
ここでは、次の2つに分けて解説します。
- 労働条件通知書と求人票の内容を確認する
- 入社予定日と現在の仕事の予定を確認する
労働条件通知書と求人票の内容を確認する
内定を承諾する前に、給与や勤務地、勤務時間などの労働条件を確認しておきましょう。
厚生労働省によると、企業は労働契約の締結に際して、賃金や労働時間などの労働条件を明示する必要があります。
また、一定の労働条件については、書面の交付などによる明示が必要です。
詳しくは、厚生労働省の労働条件明示に関する案内から確認できます。
内定通知と一緒に労働条件通知書が届いた場合は、次の項目を確認してみてください。
- 雇用形態と契約期間
- 仕事内容と勤務地、変更される可能性がある範囲
- 基本給や各種手当、固定残業代の有無と内訳
- 勤務時間、休憩時間、休日
- 試用期間の有無と期間中の労働条件
- 入社予定日
例えば、求人票では月給30万円と記載されていても、内定後の提示額が異なる場合があります。
基本給と各種手当の内訳や、固定残業代が含まれているかによっても、実際の給与条件は変わりますね。
求人票の内容と提示された条件に違いがあれば、変更された理由や具体的な内容を確認してみましょう。
ハローワークでも、採用時の労働条件について、求人票との相違を確認し、必要な条件を明示するよう企業に案内しています。
労働条件通知書が届いていない場合や、必要な情報がわからない場合は、採用担当者へ確認する方法があります。
確認に時間が必要なら、回答期限についてもあわせて相談してみてください。
求人票の給与や勤務時間を見直したい方は、転職の求人票の見方と比較方法はこちらから確認できます。
入社予定日と現在の仕事の予定を確認する
在職中に転職活動を進めている場合は、内定通知に記載された入社予定日も確認しておきましょう。
例えば、現在の会社で担当業務の引き継ぎが必要な場合、提示された入社日までに退職の手続きを進められるか、気になるかもしれません。
まずは、次の項目を整理してみてください。
- 内定先から提示された入社予定日
- 現在の勤務先との雇用契約や退職に関する取り決め
- 担当業務の引き継ぎに必要な期間
- 入社日について相談したい内容
入社予定日に調整が必要な場合は、内定先へ早めに相談する方法があります。
例えば、次のように伝えられます。
「入社予定日についてご相談がございます。現職での引き継ぎの関係から、〇月〇日からの入社を希望しております。日程についてご相談させていただくことは可能でしょうか。」
入社日を変更できるかどうかは、企業の採用予定や業務の状況によって異なります。
希望日を伝えたうえで、採用担当者と調整してみましょう。
なお、入社日について相談することと、内定承諾の返事を保留することは別です。
入社日を調整したい場合でも、内定への返事の期限はあわせて確認しておくと安心ですね。
内定の返事を待ってもらう方法と期限延長のメール例
複数の企業の選考が進んでいる場合や、提示された労働条件について確認したいことがある場合は、内定の返事を待ってもらいたいと感じるかもしれません。
そのようなときは、回答期限が過ぎる前に、採用担当者へ相談してみましょう。
ただし、内定の回答期限を延長できるかどうかは、企業の判断や採用状況によって異なります。
延長を希望しても、必ず認められるとは限りません。
ここでは、次の2つについて解説します。
- 返事を待ってもらいたい場合に伝えること
- 内定の回答期限を延長したい場合のメール例
返事を待ってもらいたい場合に伝えること
内定の返事を保留したい場合は、理由と希望する回答日を具体的に伝えると、企業側も対応を検討しやすくなります。
例えば、次の内容を整理しておきましょう。
- 内定通知へのお礼
- 返事を待ってもらいたい理由
- 回答を希望する具体的な日付
- 期限延長をお願いできるかの確認
ほかの企業の選考結果を待っている場合は、その状況を簡潔に伝える方法もあります。
また、労働条件の確認が必要な場合は、どの項目について確認したいのかを伝えると、話を進めやすくなるでしょう。
「もう少し考えたい」という説明だけでは、企業側がいつまで待てばよいのかわからないかもしれません。
回答期限の延長を申し出る場合は、希望する日付を伝え、企業側からの返答を確認することがポイントです。
延長について承諾を得られたら、新しい回答期限を記録しておきましょう。
内定の回答期限を延長したい場合のメール例
内定の返事を待ってもらいたい場合は、次のようなメールを参考にしてみてください。
件名:内定の回答期限に関するご相談/氏名
株式会社〇〇
採用ご担当者様
お世話になっております。
このたび内定のご連絡をいただきました〇〇です。
このたびは内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
内定のご回答について、一点ご相談がございます。
現在、ほかの企業の選考も進んでおり、その結果を確認したうえで、今後の進路を判断したいと考えております。
大変恐縮ですが、ご回答の期限を〇月〇日まで延長していただくことは可能でしょうか。
貴社の採用予定にも関わることと存じますので、ご調整が難しい場合はお知らせいただけますと幸いです。
お忙しいところ恐れ入りますが、ご検討のほどよろしくお願いいたします。
氏名:〇〇
電話番号:〇〇
メールアドレス:〇〇
上記は、ほかの企業の選考結果を待っている場合のメール例です。
労働条件の確認が理由であれば、該当する部分を「ご提示いただいた労働条件について確認したい事項があり、回答期限についてご相談したく存じます」などに変更できます。
企業から延長を認められなかった場合は、指定された期限までに回答するか、辞退するかを検討することになります。
どちらを選ぶ場合でも、連絡をせずに回答期限を過ぎてしまうことは避けたいですね。
内定承諾・辞退の返事の仕方とメール例
労働条件や入社予定日を確認し、内定への返事を決めたら、指定された方法で採用担当者へ連絡しましょう。
企業から返信方法や提出書類について案内がある場合は、通知内容を確認してください。
ここでは、次の2つの場面に分けてメール例を紹介します。
- 内定を承諾する場合の返事とメール例
- 内定を辞退する場合の返事とメール例
内定を承諾する場合の返事とメール例
内定を承諾する場合は、入社する意思を明確に伝えましょう。
内定通知へのお礼と、入社を希望する旨を簡潔にまとめると、内容が伝わりやすくなります。
件名:内定承諾のご連絡/氏名
株式会社〇〇
採用ご担当者様
お世話になっております。
このたび内定のご連絡をいただきました〇〇です。
このたびは内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
ご提示いただいた労働条件および入社予定日を確認し、貴社への入社を承諾いたします。
入社後は、これまでの経験を生かしながら業務に取り組んでまいります。
今後の手続きについて、必要な書類や対応事項がございましたら、お知らせいただけますと幸いです。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
氏名:〇〇
電話番号:〇〇
メールアドレス:〇〇
企業から内定承諾書などの提出を求められている場合は、提出方法と期限も確認しておきましょう。
なお、内定の通知や承諾によって労働契約が成立するかどうかは、具体的なやり取りや通知内容によって異なります。
内定の法的な扱いについては、厚生労働省の内定・内々定に関する解説でも確認できます。
内定を辞退する場合の返事とメール例
ほかの企業への入社を決めた場合や、提示された労働条件が希望と合わなかった場合は、内定を辞退することもあります。
辞退する意思が固まったら、できるだけ早く採用担当者へ連絡しましょう。
メールでの辞退連絡が可能な場合は、次の例文を参考にできます。
件名:内定辞退のご連絡/氏名
株式会社〇〇
採用ご担当者様
お世話になっております。
このたび内定のご連絡をいただきました〇〇です。
このたびは内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。
慎重に検討した結果、誠に恐縮ではございますが、今回の内定を辞退させていただきたく、ご連絡いたしました。
選考に際して貴重なお時間をいただいたにもかかわらず、このようなご連絡となり申し訳ございません。
選考を通じてご対応いただきましたことに、心より感謝申し上げます。
何卒よろしくお願いいたします。
氏名:〇〇
電話番号:〇〇
メールアドレス:〇〇
内定辞退の理由については、長い説明を加えなくても、辞退する意思と感謝を伝えることができます。
ただし、企業から電話での連絡や書類の提出を求められている場合は、案内された手続きも確認しておきましょう。
また、すでに内定を承諾している場合は、通知を受け取った直後の辞退とは状況が異なります。
契約の成立状況や個別の事情によって法的な扱いが変わるため、承諾後に辞退する場合は、早めに企業へ連絡して手続きを確認しましょう。
転職活動では、企業から届く内定通知や労働条件通知書など、確認する書類が増えることもあります。
書類を整理したい方は、次のような商品も活用できます。
- A4サイズの書類整理ファイル:内定通知書や労働条件通知書、入社手続きの書類を企業ごとに整理できます。
- ビジネスメールの文例集:内定承諾や辞退、回答期限の相談など、採用担当者へのメールを作成する際に参考になります。
メールの例文を利用する場合は、企業名や担当者名、連絡内容を確認し、自分の状況に合わせて調整してみてください。
まとめ
転職の内定通知を受け取ったら、まずは回答期限と返事の方法を確認しましょう。
内定を承諾する前には、労働条件や入社予定日を確認し、疑問が残っている場合は採用担当者へ問い合わせる方法があります。
また、ほかの企業の選考結果を待ちたい場合は、指定された回答期限より前に、延長を相談してみてください。
承諾・辞退のいずれを選ぶ場合も、企業から案内された手続きを確認し、自分の意思を明確に伝えることが大切ですね。
▶本記事の振り返り
- 内定の回答期限は企業によって異なるため、通知内容を確認する
- 承諾前に労働条件と入社予定日を確認する
- 返事を待ってもらいたい場合は、回答期限前に理由と希望日を伝える
- 内定を承諾・辞退する場合は、指定された方法で意思を明確に伝える
まずは届いた内定通知を確認し、回答期限と労働条件について、まだ確認できていない項目を書き出してみましょう。
必要な情報を整理してから返事を考えると、自分の希望する働き方と照らし合わせながら、転職先を判断しやすくなります。