転職の企業研究は、事業・顧客・募集職種の役割を調べ、自分の経験との接点と確認したいことを整理すると、応募書類や面接に使えます。会社の沿革をすべて覚える必要はありません。
この記事では、情報を確認する順番と、応募先を比較できる企業研究表を紹介します。
企業研究で調べること
最初は次の4項目を確認します。複数の事業がある会社では、応募する部署に関係する情報を優先してください。
| 項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 事業・商品 | 何を提供し、どのような課題を解決しているか |
| 顧客 | 法人向けか個人向けか、主な利用者や業界は何か |
| 募集職種 | 担当業務、扱う商品、配属先、関わる相手 |
| 応募条件 | 必須の経験・資格と、歓迎される経験の違い |
例えば営業職なら、新規開拓と既存顧客への対応では業務が異なります。「営業」という職種名だけで判断せず、募集内容まで確認しましょう。
給与・勤務時間・休日などの比較項目は、求人票の見方と確認項目で整理できます。
企業研究のやり方と情報の確かめ方
- 公式サイトの会社・事業紹介を見る:主な事業と応募部署の関係を確認する。
- 商品・サービスの紹介を見る:利用者や用途を調べる。導入事例は顧客の一例として読む。
- 現在の採用情報を読む:求人サイトと公式採用ページで、職種・勤務地・募集時期が一致するか確認する。
- 必要な情報を補う:社員インタビューや公開されているIR資料などから、関係する仕事や事業方針を確認する。
情報には、出典のURLと確認日を添えて保存します。求人ページの内容が異なる場合は、更新時期や募集条件を見直し、解消しない点を採用担当者へ確認してください。
口コミと公式情報をどう使い分ける?
口コミは投稿時期・職種・部署・勤務地・雇用形態を確認します。一人の体験を、その会社の全社員に当てはまる事実として扱わないようにしましょう。
公式の社員インタビューも、その社員の事例です。「働きやすそう」という印象と、応募部署で確認できた条件を分けて記録します。
例えば残業に関する投稿が気になったら、「配属予定の部署では、繁忙期と通常期の残業時間はどの程度ですか」と確認する材料にできます。
企業研究表の作り方と記入例
企業ごとに、次の表を作ります。「調べた事実」と「自分の考え」を分けると、想像で志望動機を書いてしまうことを防げます。
以下は架空の営業事務求人を使った記入例です。
| 整理する項目 | 記入例 |
|---|---|
| 調べた事実 | 法人向け機器の販売会社。営業事務は受注入力と納期確認を担当 |
| 出典・確認日 | 公式採用ページのURL/20XX年○月○日 |
| 経験との接点 | 前職で受注入力と、営業担当への納期確認を経験 |
| 応募先への関心 | 受注から納品までの調整に携わりたい |
| 確認したいこと | 入社直後の担当範囲、使用システム、取引先との直接対応の有無 |
同じ項目で複数社を比較し、分からない点は「未確認」と残します。情報がないことを理由に「制度がない」「経験が不要」と判断しないでください。
志望動機・面接へのつなげ方
志望動機には仕事と経験の接点を使う
研究表の「担当したい仕事」「生かせる経験」「関心を持った理由」をつなげます。会社の紹介文を書き写すだけで終わらず、自分が応募する理由を加えましょう。
文章の組み立て方は、履歴書の志望動機の書き方と例文で説明しています。
未確認の情報を面接の質問にする
「求人には受注入力と納期確認を担当するとありますが、入社後はどの業務から始める予定でしょうか」のように、確認済みの情報に質問を添えます。
ほかの質問例は、転職面接の逆質問と準備のコツを参考にしてください。
調査を終える目安は、事業と担当業務を簡単に説明でき、応募理由の材料と未確認事項がそろったときです。応募に関係する情報を優先しましょう。
まとめ
- 事業・顧客・募集職種・応募条件を公式情報から確認する
- 出典と確認日を残し、事実・感想・未確認事項を分ける
- 自分の経験との接点を志望動機に使う
- 分からなかった点を面接の質問にする